【公約決定】豊洲市場問題に見る政党に求めること
『意思決定とは行動を約束することである。起こるべきことが起こらなければ、意思決定を行ったことにはならない。』[ピータードラッガー]
意識決定に問題があるのではなく、その意思を行動に移し、完遂するところに本質があるかと思います。
つまり「行動力」と「実現力」。
政治においても今豊洲市場問題についての各党の公約が発表されましたが(当然公約はこれだけではありません)、自分たちで約束をしたことを守れる人たちを応援したい、というのは政治家でも友人関係でも仕事でも誰しもが抱く感情だと思います。
報道にある通り、やはり今回の最大争点として注目を増してきております「豊洲市場問題」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS01H4W_R00C17A6EA2000/
各党の豊洲市場問題に関する公約を整理すると以下の通り、
【都民】 知事の判断が出ていないとして明記せず
【自民】 国際標準の衛生管理規格に準じた制度に適合させ、科学的・法的に安全な豊洲市場に早期移転
【公明】 地下水の安全対策を実施し、移転に向けて知事が示したロードマップをスピード感を持って実行
【民進】 汚染物質検出、盛り土問題での追加対策や情報公開の徹底などを実施した上で移転
【共産】 市場関係者の合意を得た上で築地市場を再整備
自民・公明・民進は移転に積極的な姿勢を示し、共産党だけは現築地市場を改修するとの表明を。
肝心の都民はまだ小池知事が移転の可否については明言していないようです。
一方で有権者は豊洲市場問題についてどう考えているかというと、、、
選挙ドットコムによる22,500人への電話世論調査の結果により、「豊洲移転」に関しては賛成派が30%を占めるとのデータが表れています。
余談ですが、個人的に気になるのは、「築地に残してほしい」との回答。「残してほしい」とは感情的な響きがどうしても残ってしまうのは私だけでしょうか。。。どういう質問をして実際にどういう回答があったのだろう。。。
なんでも「築地に残して欲しい」との回答の多くは、現築地市場がある中央区の有権者の声だそう。
そうなると、フラットな目で見た時、世間的には豊洲市場移転の方が声としては大きいのかなという印象ですかね。
都議選本番までちょうど30日を切りましたが、
冒頭で述べさせていただきました通り、「行動力」「実現力」が政治として”力がある”という評価だと私は思っています。
政党で言うなれば、実績。過去にどのような事を約束して実現してきたのか。
(他の記事でも書かせていただいているのでご覧ください。)
裏返せば、実績なき政党は信用できない。
複雑化してきている豊洲市場問題に対してどう決着をつけるのか、またそれを実行に移すにはどの政党が正しいのか、しっかりと見極めていきたいですね。